“ランナウェイ”の奇跡

諸事情により公私ともに多忙を極め、なかなか記事を更新できずにいましたが、この間(かん)、高校生の息子のプレイリストにいつの間にか“ランナウェイ”が追加されていたことを、ここで報告いたします。

新旧含め、何十曲というお気に入りの入った息子のプレイリストですが、その中でもランナウェイは『A+』に属するとのこと。
ちなみに、A~Cのそれぞれ+(プラス)と-(マイナス)を含む9段階。
その中で、ランナウェイは数少ない最高ランクの曲なのだという。

息子のスマホから“ランナウェイ”が流れているのを聴き、

「“ランナウェイ”好きなん?」

ときいてみたところ、

「好きやで。“ランナウェイ”聴くと結構テンション上がる」

と、息子。令和の高校生のテンションをもぶち上げてしまうとは、“ランナウェイ”もシャネルズもすごすぎる。

現在、息子のプレイリストには、

“ランナウェイ”
“浮気なエンジェル”
“憧れのスレンダーガール”
“め組のひと”
“月下美人(ムーンライト・ハニー)”

と、ラッツ&スター(シャネルズ)の曲が5曲入っている。
とくに好きなミュージシャンがいるわけでもなさそうなので、ひとりのミュージシャンで5曲って、息子にしてはかなり多い方。
彼のプレイリストを聴いている限りでは、新旧合わせてもTUBEとトップを争う最多曲数なんじゃないか。

「でも、シャネルズは数だけじゃなくてA+の曲もあるもんね!」

と言いたいところだが、TUBEの“シーズン・イン・ザ・サン”もA+なのが悩ましい(しかも、TUBEを教えたのも私だったりする)。


それはさておき、シャネルズとラッツ&スターの曲のなかでも“ランナウェイ”は息子の琴線に強く触れたようなので、私も改めて“ランナウェイ”を聴いてみた。

そしたら、やっぱりいい曲なんだよね。
今まで何十年間、当たり前のように聴いてたから気付かなかったけど。
いまさらながら鳥肌立ってきちゃった。

これは、きっと衝撃的だったよね。デビューしたとき。

そのときの様子は私には知りようもないけど、私はこの曲を多分、死ぬまで聴く。


ちなみに、息子は懐メロであろうとなんであろうと、好きな曲は人前であっても堂々と聴く。
プレイリストの曲を流しっぱなしで、自転車に乗って学校から帰ってくる。
だから、タイミングによっては“ランナウェイ”とか“浮気なエンジェル”と一緒に家に帰ってきたりもする。

そんなときは、もうホントになんとも言えない気分になる。

まさか、親子三代にわたってラッツ&スターやシャネルズを聴くことになるなんて、思ってもみなかったよ。
我が子にちゃんと彼らの素晴らしさを伝えられたこと、母として誇らしく思うよ。

そして、ある日のこと。
その日も部活を終えた息子が自転車に乗って学校から帰っている途中、信号待ちで“ランナウェイ”を流しながら、自分も一緒になって気分よく“ランナウェイ”を歌っていたところ、隣で信号待ちしていた徒歩のおじさんも突然“ランナウェイ”を一緒に歌い出したらしい。
目を合わせるでも、言葉を交わすでもなく、信号が青になると同時にお互い知らん顔で立ち去ったらしいけど。

“ランナウェイ”の威力、すごすぎない?