《シャネルズ4部作》トゥナイト

“ランナウェイ”
“トゥナイト”
“街角トワイライト”
“ハリケーン”

《シャネルズ4部作》第2弾。
歌詞の半分くらいが「tonight!」で埋めつくされているような気がする曲。

私、YouTubeでシャネルズのステージを見るようになって、そのカッコよさの虜になってるところなんだけど、この“トゥナイト”に関しては、映像なしでもいいかなと思う。

歌詞はすごくシンプルなのに(ほぼ「tonight!」だし)目を閉じてこの曲を聴いてると、なぜかいろんな光景が浮かんでくる。


過去の記憶とか、根も葉もない妄想とか、いろんなものが頭の中を駆け巡るんだけど、これがなかなか幸せな時間なの。
しかも、歌詞のない間奏部分が、いちばん想像力を掻き立てられるという不思議な曲。

多分、これがコーラスの力なんだろうな。
「ヤーヤヤヤー」とか「リンガリンガリンガ」とか、文字にするとなんかうるさい感じだけど、実際に耳で聴いてみると、あっという間に別世界に引き込まれちゃうから。
桑野さんのトランペットもいいし。


ちなみにこの曲、4部作の中では唯一の明るめの曲でもある。

だけど、ストーリーは“ランナウェイ”とほぼ同じ。二人で俗世を逃げ出して、ただ愛し求め合う歌だ。


ご存じだろうか。
スター誕生に桜田淳子ちゃんが出たとき、「すごい子がいる!」と騒ぎになったという話。そして、その次の回で山口百恵ちゃんが出てきたときには、「暗い淳子がいる!」と、また騒ぎになったのだとか。


いうなればこんな感じ。私が“トゥナイト”に対して抱いているイメージとは、ちょっと明るい“ランナウェイ”なのだ。


また、アルバムで聴いている分には「名曲」とまで感じないのに、コンサートやライブになると、とたんに化ける曲というのがある。

私にとってはサザンオールスターズの“YOU”という曲がそれなんだけど(ライブ行ったことないけど)、シャネルズの“トゥナイト”も、多分その部類に入るんじゃないかな。
『BACK TO THE BASIK』に収録されていた、代々木第一体育館でのライブVer。あれは、よかったよね。トランペットのアレンジも素敵だし。

ただ、これだけは言いたい。

“トゥナイト”の曲の終わり方。あれだけは、なんか違うと思うんだ。
この曲には、なんかもっと違う終わり方があるんじゃないかと、聴くたびに思ってしまう。

“街角トワイライト”よりも、もう少し“ランナウェイ”寄りの終わり方にならないかなぁ。