《シャネルズ4部作》街角トワイライト

“ランナウェイ”
“トゥナイト”
“街角トワイライト”
“ハリケーン”

《シャネルズ4部作》第3弾。

第3弾なんだけど、今までずっと“街角トワイライト”は“ハリケーン”よりもあとの曲だと思ってた。
なんでだろ。

“街角トワイライト”って、“ルビーの指環”と同時期にリリースにされてるんだね。知らなかった。

“街角トワイライト”には、「夕闇迫る街角で お前によく似たプロフィール」っていう歌詞があるでしょ。
小学生の頃、プロフィール帳とかいうのが流行ったこともあって、私、プロフィールってずっと「人物紹介」とか「自己紹介」的な意味でしか捉えてなかったの。

で、この「夕闇迫る街角で お前によく似たプロフィール」って歌詞の意味がわからなくてプロフィールの意味を辞書で調べたら、なるほど「横顔」という意味があるのかって、初めて知った。


“街角トワイライト”と“ルビーの指環”って、基本ストーリーが同じなんだよね。
要は、去っていった女の面影を探し続ける男の話。

“ルビーの指環”のなかの「ルビーのリング」が、“街角トワイライト”の「俺のイニシャルのペンダント」で、“街角トワイライト”のなかの「夕闇迫る街角で お前によく似たプロフィール」という歌詞が、“ルビーの指環”の「街でベージュのコートを見かけると」という歌詞と重なる。

でも、“ルビーの指環”の方が大人の歌だな。

“街角トワイライト”の方はまだ去っていった彼女を追いかけようとする若さがあるけど、“ルビーの指環”の方はそんな気力もないっていうか。
歌詞だけじゃなくて、寺尾聰さんの当時の年齢とか風貌とか歌い方とか、いろんなものが相まって大人の哀愁を感じさせるんだろうけど。

それに鈴木さんの声には、どんな別れの曲を歌っても希望を感じさせる強さがある。


でも、改めて聴くと“街角トワイライト”って、本当に完璧な曲だなと思う。

まず、タイトルがいい。
そして、アカペラのイントロダクション。
Doo-wopらしいコーラス。
サビの部分で転調するところもバックのサウンドもドラマチックで、若さゆえの情熱とか焦燥感を脳で感じとることができる。

あと、振りもいいね。
YouTubeに上がってるシャネルズとラッツ&スターの動画はひと通り見たし、どれもすごく好きなんだけど、やっぱり“街角トワイライト”がいちばんよくできてる気がする。
あの振りが、黒人ダンスの基本形とすら思えてくるよ。

個人的には、“週末ダイナマイト”の振りがいちばん好きだけどね。