ザ・シャネルズ

ついには、シャネルズの写真集【ザ・シャネルズ】を購入してしまう。

定価よりも、すっごい高値で買っちゃったけど、今の私にとってはそれ以上の価値がある書籍だった。


ところが、ページをめくるうち、なんともいえない悲しい気持ちになってくる。

私の知らない時代。
私の知らない街。
私の知らないシャネルズ。
私の知らない久保木さん。

これは、いわゆるジェラシーというやつだろうか。
二度と戻ることのない時代、出会うことのない人たち。

「それにしても」と、写真集をめくりながら改めて思う。
シャネルズのメンバーは、みんな可愛い顔してたんだな。

ヒゲ率、サングラス率が高いし、スーツなんて着てるから、レコードのジャケット写真を眺めていた小中学生の頃は、シャネルズのことおじさんグループだと思ってたけど。

今になって見ると、みんなめちゃくちゃ可愛い。


でも、いちばん可愛いのは、やっぱり久保木さん。
黒塗りしてない久保木さんも素敵。

ラッツ&スター/シャネルズ

昭和56年に発刊された書籍『ラッツ&スター/シャネルズ』をネットの古本屋で見つけて(探して)購入。

真っ先に久保木さんのページを探し、見つけた瞬間、動悸がして思わず本を閉じる。


ダメだ。今は読めない。
目の前に子どもがいる。


そして、夜中にひとり。
こっそりページを開く。

もちろん、久保木さんのページから。
情が深くて、負けず嫌いで、一本気な青年の姿が脳裏に浮かぶ。

そうか。こういう人なら、一般社会でも生きていけるよね。
と、ひとりで納得する。

久保木さんのことを、ちょっとだけ知ることができた気がする。ほんのちょっとだけだけど。

そして、思う。
やっぱり好きだなぁ。


そのあと、一気に読破。
本の最後尾からスタートし、真ん中まできたら最初から。
久保木さんのページも、しっかりもう一回読んだ。

ボロボロ泣きながら。
なぜ泣けるのかわからないけど、何度読んでも泣けてくる。
何度読んでも、好きだなぁ。


さらに、リーダー鈴木さんの当時の想いとか。
今の、この頃の想いを忘れずにいてくれたらいいな。